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トップ > みずほ証券 > みずほ証券 - 人気ブログ(Blog)検索結果詳細 (2008年11月20日 9時)
サルコジ“欧州合衆国”大統領が筋かも=米国での「OMG!!! It's Deflation!!!」との叫び
しばらく前の「ドルは基軸通貨ではない」とのサルコジ仏大統領の発言。このフレーズ、これだけを言いたいのか、それとも建設的な主張があったのかよく分からないが、マスコミ的には実においしいヘッドラインを提供したものである。
ドルは「腐っても鯛」ではないが、引き続き決済通貨として最大の需要がある基軸通貨であることに変わりはない。それに代わる通貨がない以上、「基軸通貨じゃない」とか言ってもしようがないわけで、はあそうですか、という感想しか漏れない。
そもそもユーロがぐだぐだで、ドルに代わる基軸通貨になれそうもないのに、ドルをこき下ろしても仕方がない。とりあえずみんなが使っている基軸通貨ですから。それがダメだというのは、ちゃぶ台ひっくり返すようなものである。ちゃぶ台ひっくり返ったら、みんな貧乏になるので、それは困るんですよね。
サルコジさん、「気狂いピエロ、じゃなかった気狂いサルコジさん・・・」によれば、自己破壊的な野望のあるイケイケおじさんのようである。あれですね。欧州合衆国を目指し、ぐだぐだの人工通貨ユーロをシャキッとさせる、ドルに代わる基軸通貨として立派なものにする、とでも言えばいいんじゃないだろうか。サルコジ欧州合衆国大統領、欧大陸の庶民は大変であろうなあ。
一方、CPIがついにコアでもマイナスになった米国。あるサイトに「OMG!!! It's Deflation!!!」という叫び声のようなエントリーがあがっていた。OMG=オーマイガッですかね。どっかの投資銀行はFF誘導目標がゼロになるとの予想を出していたが、FFは既に実際にはほぼゼロ状態で、(もっぱらプルーデンス政策によるものだが)B/Sの急膨張でもう量的量的緩和やっているようなものである。
やっぱり「The world according to ZIRP」であろうか。
作者:bank.of.japan
更新日:2008年11月20日 22時24分
私(orあなたの)母校は大丈夫なんだろうか…=マーケットこぼれ話
本日は大学の運用失敗がマーケットでの話題となっていた。もとより、新聞ダネになった某私立大学の損失は恐らくは氷山の一角であり、「積極運用」していたところはどこもやられていると思われる。金融市場では、大学の運用実態に詳しい外資系方面をソースとするネタに尾ひれが付いたのか、「経営が吹っ飛ぶほどのロスが出た大学もあるらしい」とか、「母校がなくなる金融マンが続出するかもしれない」とか、いろいろ言われておりましたね。
まあ、私は母校愛も強くはなく、寄付金とかほとんど応じていない(応じられない)ので、滅茶苦茶なロスが出ようが出まいが、あまり気にしないのだが、みなさんはいかがであろうか。ざっと調べただけなので、正確なところはわからないが、運用面のしばりが緩いのは私学で、知らずにレバレッジの高い運用に手を出し、本日の例の大学のように運用規模をはるかに上回るロスを被るところがまだ出てくる可能性は高い。一方、国立大学の場合はそこまではいかないだろう。
国立大学は寄付金の運用規制が2-3年前に緩和されたようである(詳しい方、ご指摘を)。それまでは元本保証が義務付けられていたが、緩和によって株式投信とか運用対象になった、という記憶がある。寄付金が多いのは東大だったはず。まさか、そんなにロスはないと思うが…。見た目投信だけど実はレバレッジが高かったりして、寄付金丸ごと吹き飛ばすようなことがあったとしたら結構大変ですね。
大学の中には金融機関の営業攻勢をはねつけ、自らの判断で運用していたプライドの高いところもあったようだが、成果はどうだったのであろう。この世界的な金融危機でもプラス運用だったら、素晴らしい投資理論を持っていることになる。(金融経済志望の)学生集めで格好の宣伝材料になるのは確実である。
大学に限らず、まとまったお金を運用しないといけない官民組織は多かれ少なかれどこもかしこもやられていると思われ、この手の損失話はこれからくさるほど出てくるだろう。アイスランドとか国家が吹っ飛ぶご時勢ですから、まあ大学のロスなど世界的金融危機から見れば超おまけみたいな話ではないでしょうか。
作者:bank.of.japan
更新日:2008年11月19日 21時2分
サウジが金買い?=ブログ巡回で目に付いた話題-おまけは日銀オペ
日銀の知り合いから紹介された金融系ブログ(英語圏)を巡回していたら金の話題が目に付いた。一つは「Saudi Arabia buys $3.5bn of gold in two weeks」というもので、ここで紹介されていた。これ、本当なんだろうか。ここのところの金チャートは上がっていないのだが…。
もう一つは金本位制に絡んだもので、「Gold at $14,172 an ounce?」というお題目である。単純計算するとこうなるのでしょうか。確かにマネーは財政中心に膨らんでおり、金に対しては価値が下がっている計算にはなるが…。
実際の経済では、需要が落ちてデフレ傾向が強まっている。金融商品はとっくに価格は崩壊しており、内外株価が暴落したのはご案内のとおり。土地もバブル崩壊である。金融バブルの崩壊によって経済は停滞。需要も落ちるので商品相場も爆落してしまった。デフレということはマネー(現金)の価値は上がっているわけだ。まあ、これについては「Cash is king, but gold is the crown prince in waiting!」というエントリーもあるのですがね。
問題は、このデフレの行き着く先である。どこかで景気は底打ちしてほど良いインフレ基調に戻る、というのが望ましい。または(ドルを基軸とした)管理通貨制度のリセットである。これは何度か取り上げたが、最悪のシナリオ。
金の話題。たまたま目に付いただけなのか、それとも話題として増えているのか。後者だとすると、世界的に通貨への信任が揺らいでいることを示しているようでやや不安である。サウジの金買いも小口の購入に尾ひれが付いたものだと思いたいが。
おまけ 日銀オペ。朝方の定例オペは見送り。余剰地合いを放置したので、おいおい低め誘導かよ、と思ったら午後からガシガシ吸収。朝方からやった方が素直だったのではないかな。そもそも本日が余剰地合いになっているというのも腑に落ちない。付利スタートで一生懸命にやったフリ?
作者:bank.of.japan
更新日:2008年11月17日 21時46分
来週からのオペについての考察=臭い芝居はやめてね
来週から準備預金への付利が始まる。で、オペはどうなるのか。以下のシナリオが考えられる。
①特に変わらない。
②ツイスト(両建て)が強まる。
③金利が下限に行っちゃったりする。
供給オペで金利が下がるのではないか、という思惑も浮上し、これで短期債買われた面もあるようだが、来週からのオペは基本は①を予想している。付利は必要もないのにそうした面もあり、調節が変わるのはおかしい。淡々とやるでしょう。
②は、資金需要の増大など必要に応じてツイスト化するなら自然だが、必要もないのにツイスト化したら、これは臭い演技でありましょう。付利されたから一生懸命に調節をやっているフリ、という形となる。必要なツイストか、演技のツイストかの見極めは難しい面もあるが、臭い演技はやめてよね、と思う。
③は論外。これはディレクティブ違反である。これやるなら堂々と政策として利下げすべきでしょう。
参考 過去にやった臭い演技のオペ
2003年春、イラク戦争がぼっ発した際に1兆円の供給オペ(北朝鮮のミサイルが飛んで来たときは売りオペ打った→遠くの戦争は買いオペ、近くにミサイルは売りオペ、というジョーク生む)
2005年半ば 当座預金残高目標の一時的な下限割れ容認を受け、わざと下限を割った。
作者:bank.of.japan
更新日:2008年11月14日 19時12分
中曽理事の雑感&原油安による交易条件改善
中曽金融市場局長が理事に任命。
・いずれ理事になる人であったが、意外に早いタイミング。
・今回は別な人を予想してたが、外れた。
・市場局長を兼任。これは大変ではないのか。BISの市場委員会の議長もやっているし。理事として企画も担当するし。
・後任局長、誰でしょう。早く見つけないと…。
(金為替委員会→市場委員会に名称変更されておりました)
原油が着々と下がっている。良いことである。ただ、これで別にマクロ経済の先行きが明るくなるわけではない。真っ暗になるスピードが緩む程度であろう。
この間の日銀展望リポートでは「国際商品市況の下落が続く場合には、交易条件の改善を通じて、国内民間需要を下支えし、成長率が上振れる要因となる」とのシナリオがアップサイドリスクの一つに挙げられていたが、まあそんなことはないでしょう。
交易条件は原油が高いときに比べると、改善はしているが、実際はこんな感じではないか。「収益環境は厳しい」→「原油高でメチャ厳しくなった」→「原油安でもとの厳しさに戻った」であろう。しかも、昨年来から景気悪化はどんどん進行しており、需要低迷に拍車がかかっている。原油安による恩恵は「焼け石に水」程度のような気がする。
ガソリン価格は下がったとは言ってもほぼいってこい。元に価格が戻っただけで、別にそれで消費増やそうという人はいないと思うが。いるんですか?
作者:bank.of.japan
更新日:2008年11月12日 18時26分
FEDの準備預金付利が機能しない訳=下限金利下回るFF
東短リサーチ・加藤さんのリポートで知ったのだが、FEDの準備預金付利が機能jせず、FFレートがゼロ近辺に落ち込んでいるのは、ドルインタバンクで付利対象外の参加者がいるからですね。利下げした日本よりもFFが低いのはどうしてかなと思っていたのだが、同リポートで合点がいった。まあ、これだけ各国中銀がドルを散布すれば付利対象外の先にもドルが流れ、それがFFを押し下げるのが仕様がない、と言えるだろう。
リポート内容を少しお借りしますね。フレディマックやファニーメイなどGSE、それと国際機関などは、FEDに当座預金口座はある(注)けど付利される対象ではない、とのこと。従って、当座預金に入れても無利子である以上、余ったドルはインタバンクに放出する、という形となる。ここから先は推測であるが、各国中銀のドル供給が大量かつ断続的に行われた結果、金融機関は大量のドル超過準備を持つに至った。
中央銀行からのドル供給を受けた金融機関は結果的に市場から調達量が減少(またはクレジットラインの関係で取りにくい面もあるだろう)。一方で、資金をインタバンクで運用したいGSEなどの金融機関は低いレートで出さざるを得ない、という構図であろうか。クレジットの関係で出せる先が少ないことも低利運用となっているのかもしれない。
FEDとしてこれを打開するには、付利対象先を広げるぐらいしかない。または、英中銀やスイスのように日銀に追随して売手という吸収手段を導入し、売手対象にGSEなどを加えるといったことが必要となる。まあ、FEDとしては無理に誘導目標維持するよりも、流動性供給を優先するのに精一杯なのだろうと思われる。
注 「当座預金を持っている」との前提は私の判断です。この点、確認してみます。
作者:bank.of.japan
更新日:2008年11月10日 22時56分
山野井語録続き=極みに立つ者の言葉ですね
・(九死に一生を得て)運が良かったと言われるが、それなりの計算をしている。
・ギャチュンカン北壁からの生還も奇跡と言われたが、パニックにはならなかったし、生還のために脳をフル回転させ、最善の選択をした。
・運にまかせて登ったことは一度もない。凍傷で手足の指を失い、ドラマチックな生還と言われたが、そんなに悪い登山だったとは思っていない。
・今の実力は全盛期を「10」とすると「6」。だから「6.5」の山には登らない。
・自分でも異常なほど山が好き。四六時中、山のことだけを考え、登ってきた。30年間やっても全く飽きない。山にさえ登れれば楽しく生活できる。
・クライマーは山で死んではいけないと言われるが、死んでいい人間もいる。その一人がボクだと思う。山で死ぬのはごく自然なこと。悲惨な死に方をしても悲しんで欲しくない。
ここまで言えるほど熱中できることがある人は本当にうらやましい。
シリーズは今日で終わりのようです。
作者:bank.of.japan
更新日:2008年11月7日 21時13分
山野井語録=「食うための仕事」のしのぎ方
日経新聞(夕刊)が良いシリーズをやっている。『人間発見』に山野井泰史氏を登場させている。これは読み応えある。申し訳ないが、金融経済面よりもはるかに面白い。備忘録として印象に残った山野井語録を簡単にメモ。
・中学の時、山登りに猛反対した父と猛烈な喧嘩。僕は包丁を腹に当て「やめさせるならここで死んでやる」と泣き叫んだ。
・高校卒業後、ヨセミテへ。金がなくなると帰国してバイト。つまらない仕事でも夢のためなので、凄く充実していた。
・死にそうなことが面白いのかというとちょっと違う。苛酷な状況で一人闘っているんだと想像するとまた行きたくなる。
・挑戦意欲をかきたてる山に引かれる。名前や社会的評価で(山は)選ばない。
・(清貧の生活について)物欲はないので支出も少ない。別に節約している気はないので、つらくもわびしくもない。
・スポンサーはつけない。自分だけの判断ができないかもしれないから。お金使わない方が質の高いクライミングができる、というのが持論だ。
死ぬのもいとわないほど山登りに熱中しているのが良く分かる。こういう人生は最高であろうと思う。食うための仕事で書き忘れたのだが、つまらぬ仕事でも別な夢があれば人生は充実する。つまり、食うための仕事をしのぐには、熱中できる趣味とかがあればいい。問題は、仕事を忘れるほどの趣味がない場合である。私もそうだった。この場合は右往左往を余儀なくされる。熱中できる仕事に出会えるかどうかは、私の経験上では運しかない。
日経夕刊では『広角鋭角』の「森林を守る」シリーズも良い。経済専門の新聞なのだが、なぜか文化・社会・生活の面は一般紙よりも質が高いのではないか、という印象を持つ。金融経済に妙に力が入っている分、その他の面はいい感じで力が抜けている、ということだろうか。
作者:bank.of.japan
更新日:2008年11月6日 21時43分
総裁発言の備忘録的メモやらその他の雑感など
少し風邪気味です。先週までのテンション高い状態が一気に緩んだせいか、日銀が肩透かしの結果を出したからか、エントリーアップが滞ってすいません。体調が戻り次第、いろいろ書きます。本日は、総裁講演での興味深い発言のメモやら、その他事象の雑感など。
総裁講演より
・現在、「金融の肥大化」に対する批判が強まっているが、そうした声が強くなり過ぎ、金融の果たしている正当な役割まで否定されると、その結果は長期的には成長の低下という形で実体経済に跳ね返ってくる。
→これはその通り。金融工学は単なるツールであって問題は使う側にある。
Q&Aより。今の危機は大恐慌と同じなのか、との質問に対するもの。
・市場混乱の規模は大恐慌以来だが、状況は同じではない。
・当時は中央銀行が最後の貸し手機能を果たさなかったが、今は十分にやっている。
・当時の通貨制度とは違って今は変動相場制である。
・今は各種のセーフティネットがある。
・貿易も自由化されている。
オバマ大統領の誕生
・初の黒人大統領ということが注目され過ぎて上げ底評価になるリスクがあるのではないか。ブログ活動の再開がうれしいEconomics, Technology & Mediaさんのこちらのエントリーが参考になる。衆愚的になり過ぎて保護主義が強まったらまずいことになる。ちょっと心配である。
小室哲哉という人
・よく知らない人だが、これだけ叩かれるのは余程の有名人だったのだろう。だが、なぜ特捜が出張ってこれだけ袋叩きになるのか良く分からない。ホリエモン的みせしめの臭いがする。個人的には、ネットで見つけたのだが、「食事はオリジン弁当→マクドナルド→ピザのローテーション」という生活だったところに好感を持った。本当か知らないが、昔から粗食のようである。個人的な感想→超金持ちになっても粗食な人は本当の悪人ではない。ただ音楽が好きで、それがたまたま当たり、時代の寵児になり、実は音楽以外の才能はなく、ビジネスもしかりで、欲ボケした連中にむしられた、ということであろう。
作者:bank.of.japan
更新日:2008年11月5日 21時19分
0.3は泣ける数字でした=チームQ、転んだ谷口?
既に下のエントリーで本日の利下げについてのコメント頂いており、重複するところあるかもしれませんが、とりあえず雑感を。コメントには余裕ができた後に対応します。
・これは各方面から批判される結果。下げ幅足りないとか、市場機能的には付利おかしいとか、遅いとか、政府の圧力に屈したとか。
・4対4の票決 最初は利下げ反対4人と思ったが、下げ幅の分裂ですね。マーケットは混乱したようです。発表方法にはもう少し工夫が必要だったかも。
・付利逃げ、一人いましたね(教科書的正攻法・玄人受けした)。
・0.05%の幅は果たして票が割れるほどの争点なのだろうか…
・緩和効果と市場機能のバランス論がどうもかみ合わない→0.25%にして付利やめる、が素直かも。
・インタバンク的には金利うんぬんより担保拡充をやって欲しいでしょうね。
・付利を金融緩和だと思っているメディアが意外にいたりして驚いた。
・政策金利を0.3という今までにない数字にしてのかわし方(意表の突き方)があるのはちょっぴり新鮮。そしてちょっと泣ける。
・金融政策は「恥のかき捨て」とか、「策士、策に溺れる」とかの見出しを考えついた。
・久々に怒涛のエンタメを味わった。これだからBOJウォッチは…。
総評 チームQ、本格始動したら…、靴の脱げた谷口選手っぽい。
個人的な思い→今後の政策運営、相当に腹をくくった方が良いと思う。どこまで追い込まれ、その追い込みに耐えられるのか。本当に耐え切れるのか。耐え切れない場合もあるだろう。そのときにどこまでやるのか。これは想像力の問題。人間誰しも自分が負ける姿は想像しにくい。しかし、想像はした方がいいかもしれない。表面上はどう言おうと、心の中での覚悟は必要かも。戦闘序列を崩さずにどこまで後退するのか。前線突破され、壊走的な敗北を重ねるのは避けなければならないと思う。
作者:bank.of.japan
更新日:2008年10月31日 22時48分
付利ふりふりふり、のいろいろな論点
付利(ふり)でいろいろなことを思った。
・付利して何もしなければ…
付利して何かやったフリをする。既に一部で言われておりますが「フリ逃げ」。
・利下げして付利すれば…
意味が分からない。付利を言い出したとき、利下げするつもりはなかった。ところが利下げの圧力が高まった。利下げしたいけど、付利がじゃまでしようがない。これは将棋に例えると、歩を打ったら、この歩が邪魔でしようがない、という状況であろうか。私は将棋をやらないので、この例えが正しいかどうか分からない。ご教示を。
またはスーパーナローコリドーでの曲芸調節の実演?
・利下げして付利は見送る…
かっこ悪い。
・付利を軍事作戦に例えると…
戦闘部隊(調節部署)が前線(誘導目標)を維持できないことを見越して、作戦本部(企画部署)が前線背後に城壁を構築しようとしているかのようだ。世界屈指の戦闘部隊が全滅するほどの金融危機を予見している?→この場合は素直に前線の後退(利下げ)ではないのだろうか。ゼロは究極の防衛ラインです。絶対国防圏。
山口副総裁の誕生で日銀版「チームQ」が完成。本格始動したら心臓破りの坂に直面した感じですかね。日銀教科書的には「フリ逃げ」が正攻法になると解釈したが…。作戦参謀殿、いかがでしょうか。
作者:bank.of.japan
更新日:2008年10月29日 21時8分
雑感を幾つか
山口広秀理事が副総裁に就任。白川総裁の右腕的な人物であったので、日銀的には理想のコンビネーションでありましょう。内部管理担当を担う副総裁がいなかったので、機能的には格好の人材が昇格した。まあ、白川・山口のコンビで正副総裁になる可能性は、競馬連勝単式の百万馬券に匹敵します。驚きました。数奇な運命でしたね。物語にしたいぐらいだ。
マーケットはとりあえず反転。トリガーの法則が当たった感じである。この法則、まだ下があれば嫌なのだが。当たらないで欲しい。株はもう大底に近い気もするが、どうなんでしょう。甘過ぎるのだろうか。
もうすぐ決定会合。とりあえず準備預金に付利はするとして、何が出てくるのか。まあ、結果をみてみましょう。
理事ポストが一つ空いた。いろいろシナリオは考えられますが、どうなるのでしょう。どのシナリオになるのか楽しみである。
いろいろ立て込み、雑感的なものしかアップできない状況です。あしからず。
作者:bank.of.japan
更新日:2008年10月28日 23時43分
これは総理に座布団でありましょう…
この頃はあまりウォッチしていないが、麻生氏の突っ込みは好きである。突っ込まれる立場としては居たたまれないが、でも第三者としては痛快です。ブログ巡回していたら、高級店がどうしかこうしたで話題になっていた。話題になった突っ込みの詳細は産経ニュースの以下が一番詳しいようだ。
【麻生首相ぶらさがり詳報】「ホテルのバーは安全で安い」(22日昼)
一部、かいつまんで紹介します。
ーーーーーー
記者 夜の会合に連日行っていて、一晩で何万もするような高級店に行っているが、それは庶民の感覚とはかけ離れていると思う。首相はどのように考えるか
総理「庶民っていう定義を使うのが北海道新聞よく使われるのですか。僕は少なくともこれまでホテルというものが一番多いと思いますけども。あなたは今、高級料亭、毎晩みたいな話で作り替えてますけど、それは違うだろうが」
記者 あの高級…
総理 「そういう言い方を引っかけるような言い方やめろって。もうちょっと事実だけ言え。事実だけ。ずーっと、日程だけでも言えるから」
記者 首相は批判があることについてはどう考えるか
総理 「僕はこれまでもずーっと、あの少なくともホテルというところは安いとこだと思ってますね。正直言って、たくさんの人と会うときにホテルのバーっていうのは、安全で安いとこだという意識がぼくにはあります。正直なところです。事実その、どれが安いかどれが高いかと言われると別ですよ。だけどちょっと聞きますけど。例えば安いとこ行ったとしますよ。周りに30人の新聞記者いるのよ。あなた含めて。警察官もいるのよ。営業妨害って言われたら、なんと答える?あなたのおかげで営業妨害ですって言われたら、新聞社として私たちの権利ですっていって、それずーっと立って店の妨害をして平気ですか?今、聞いてんだよ。答えろ。フ、フ、フ、フ、フ」
記者 私が伺いたいのは…
「いや、俺の質問に答えてくれ。俺、それ答えてんだから。今、今度俺が質問してる。平気ですか?」
記者 われわれは営業妨害はしないように取材している
総理 「してるって。現実にはしてるって言われているから、俺。だからうちはこねーでくれって。ホテルが一番言われないんですよ」
記者 なるほど
ーーーーーー
全部ご覧になることをお奨めします。
麻生さんの突っ込み、きついけれども座布団上げたい。
多くの人がどう思うのか良く分からないが、私は首相がどこでだれと、本物の超高級店をはしごしようと何とも思わない。首相がコンビニの前で、例えばうんこ座りして偉い人達と会談でもすればよいのだろうか。本日の日経春秋もそうだが、根底には格差問題があるのだろうが、この問題をねたみそねみを煽る形でネタにするのは、むしろ読者離れを招くように思う。
まあ、こんなネタが取り上げられる間に、世界市場は第何波目かのメルトダウンを演じており、ユーロバブルは砕け散りつつある。ということで金融の世界に戻ります。
作者:bank.of.japan
更新日:2008年10月24日 21時41分
売手仲間が増えた=スウェーデンやスイスも(追記 イギリスも追随)
準備預金付利の一連のエントリーに関連して、複数の日銀幹部からスウェーデン、スイスなどが「売手(売出手形)」に相当する吸収手段を導入した、と知らされた。うかつでありました。このところ各国中銀の対応をよく見ていなかったので見逃していた。
スイス中銀は10月15日に以下のステートメントを出していた。
Swiss National Bank issuing SNB Bills to steer money market liquidity
こちらです。
「The Swiss National Bank plans to issue its own bills (SNB Bills) on a regular basis. SNB Bills will supplement the SNB’s ordinary monetary policy instruments and ensure that liquidity in the money market can be steered more flexibly. This instrument will serve to absorb liquidity, thereby neutralising the monetary policy impact of measures to inject liquidity」とのことです。
スウェーデン中銀は10月10日に「Riksbank issues Riksbank Certificates」との声明を出しておりました(こちらです)。
「The Riksbank has decided to issue Riksbank Certificates starting on Tuesday, 14 October. The certificates will have a time to maturity of seven days. Issues of the new certificate will be made every Tuesday until further notice. The interest on the certificate will be fixed and equal to the repo rate. ”This is a step in the Riksbank’s ongoing actions to assist the smooth functioning of the Swedish financial markets," says First Deputy Governor Irma Rosenberg」です。
ご興味ある方は直接ステートメントをご覧ください。
イングランド銀行も導入するとの話を聞いたが、このステートメントでははっきり分からない。どなたかご存知あればご教示お願いします。
まあ、箸使いが増えたことは各国の金融調節の日銀化が進行しているわけだが、これはインタバンクが危機的になった証左であるので、売手使いの中銀増殖は不幸なことである。
ちなみに流動性危機が完全に沈静化すれば売手みたいな手段は不要となりそう。でも、日銀は止められない。なぜなら銀行券・財政要因の振れが大きく、これを均すうえで売手が必要だから。マラソンに例えると、各国中銀は普段は平地を走っていたが、いきなりクロカンに突入。日銀は普段からクロカン状態で、これが今はやや山岳走に近い状態(でもまあ平気でこなしている)。平時に戻ると、各国はまた平地マラソンに戻るが、日銀は平時がクロカンなので馬車馬調節続きます。ご苦労さんです。
追記 イングランド銀行も追随しておりました。6日発表です。ステートメントの冒頭は以下の通り。
SCREEN ANNOUNCEMENT
BANK OF ENGLAND OPEN MARKET OPERATIONS TO DRAIN RESERVES
「As part of its monetary operations, the Bank of England is today announcing that it is preparing to conduct open market operations (OMOs) to drain surplus reserves through the sale of Bank of England sterling bills.」
ホームページのかなり奥まった部分にあり、普通に探したら見つからない。SCREEN ANNOUNCEMENTとあるが、これはマーケット向けアナウンスで済ませたみたいである。ひっそりと導入された感じ。ちょっと恥ずかしいのであろうか。
場所はこちら。
作者:bank.of.japan
更新日:2008年10月22日 21時9分
下のエントリーの続き=若干の技術的解説
下のエントリーでkamakuraさんなどから以下の質問を頂いた。若干の技術的解説を行います。
「政策金利を変えないままの量的緩和ってどの程度の意味があるものなのでしょうか」
→金融政策的には意味はないです。ただ、準備預金に付利して資金吸収の機能を担わせ、これで潤沢に資金を供給すると、売手で吸収しきれない余剰資金は付利された準備預金に流れ込み、「銀行券」と「当座預金(準備預金が大半)」の合計であるマネタリーベースは増大する。潤沢供給するとマネタリーベースが増大するので、(金利はプラスなのに)量的緩和をやっているように見える、というだけの話。付利部分の準備預金はマネタリーベースの定義から外す、というのが正しい統計処理かもしれない。
本物の量的緩和はゼロ金利下で付利のない準備預金が増えること。ちなみに当座預金は「準備預金」と「その他」の合計。ちょっと分かりにくいが、これは日銀に当座預金を持つ金融機関が幅広いため。本当は、準備預金制度の対象となる金融機関(=銀行)だけが当座預金を持てば、準備預金残高=当座預金残高となるのだが、実際には同制度対象外の証券会社や短資会社などが当座預金を持っている。日銀が量的緩和で準備預金でなく当座預金の残高をターゲットにしたのは、短資会社要因など特殊な事情もあって準備預金のみの残高を操作するのが難しかったため。
route138さんからは以下の質問があった。
「準備預金に付利することで当座預金にお金が集まり、それを元手に資金の不足している外銀などへの資金供給がしやすくなるーーといった説は正しいのか」
結論から言えば、正しくはないです。正確には、金が不足する外銀にも十分に行き渡るようにバンバン資金を供給したい。でも、あんまりバンバンやると、売手でも吸収しきれずに金利が過度に下がる可能性がある。そこで準備預金に付利して吸収機能を持たせ、付利した金利水準が自動的に下限金利になるようにした。これによって金利が過度に下がることを気にせずに、資金が不足する外銀にも十分に金が回るようにバンバン資金を出せるようになった、というのが実際のところであろうと思います。新聞向けにはこの説明、難しいですね。まあ、金融に興味ない何百万人の読者には知らなくても済む話ではあります。
作者:bank.of.japan
更新日:2008年10月20日 21時44分